なかなか調子の波に乗れない石川遼。しかし、最近“攻め”に転じる心境の変化があったという。
迷いながら、攻めの姿勢をとり戻しつつある石川。心は折れていない
75位タイに終わったマスターズ翌週のRBCヘリテージだが、実は22個ものバーディを奪っていた。「久しぶりに"らしい" ゴルフで魅せてくれました」とは、石川を高校時代に指導していた吉岡徹治氏だ。
吉岡氏は「石川とは個人的に連絡をとっていて、その週もちょうど"攻め"のゴルフの重要性を話したばかりでした。というのもマスターズで勝った21歳のジョーダン・スピースのRBCヘリテージ2日目のパーオン率は石川と同じ(82%)だったものの、明らかにその内容が違っていたからです」という。
その日はスピースも石川もパーオンは15回。「しかし、ジョーダン(スピース)は3メートル以内に3回(3バーディ)、3~7メートル7回(3バーディ)、7メートル以上は5回(3バーディ)。一方の石川遼は、3メートル以内2回(ノーバーディ)、3~7メートル6回(2バーディ、1イーグル)、7メートル以上が7回(1バーディ)でした」
同じパーオンでもスピースが7メートル以内のチャンスをいかにスコアにつなげているのかわかったという吉岡氏。この結果を早速、本人に伝えたところ、「石川は少し守りに入っていた自分のゴルフを見直したようです。翌日の決勝ラウンドからもう一度攻めるゴルフを見せて翌週は、バーディを量産する日本時代のようなプレーにつながったようです。本人もバーディが久しぶりにたくさん取れてうれしそうでした。今後も、このような姿勢で攻めていけば、ビッグスコアが生まれるかもしれません。まずはこのバーディこそが自信回復の薬となってくれたらと思っています」と、教え子の活躍に期待を込める。
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