先日行われたザ・レジェンドチャリティプロアマ取材で訪れていた小誌記者が、麻倉GC(千葉県)、2番ホール林で可憐に咲く黄色い山草を発見。なんとこれ、環境省のレッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類に指定されている金蘭(キンラン)だった。
ほかにもと探して見ると、3株発見。またマムシ草、エビネなども散見され、野草の宝庫であった。
キンランは木漏れ日の林のなか(下が湿っていて風通しがよい)などで咲く蘭の一種で、白い花のギンランも同じ種類。同じような環境で咲くのは、前述したエビネのほか、カタクリ、二輪草(一輪草)、ホタルブクロなど。キンランは木陰ならどこにでも見られる野草だったが、心ないハイキング愛好者に根ごと持っていかれるケースが相次ぎ、激減。移植のためだと思うが、実はキンランは根がその土地のバクテリアと共生しており、移植、栽培は非常に困難である。
「カタクリなどは目立ち、群生することが多いので、昔、久邇CCでローピングされているのを見たことがありますが、キンランは保護が難しいですね。ウチにもたくさん咲いていましたが、春先にラフを刈ったりして、すっかりなくなってしまいました」とは、野草撮影が趣味という総成CC、前支配人の北村芳夫氏。
麻倉GCによると「大学の先生たちが来て植物の調査をしたことがありました」(グリーンキーパー)とのこと。
ボールを林のなかへ打ちこんでも、キンランからは遠ざけて打つなどのローカルルールがほしいと、記者は思うのである。
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