今年の日本プロを制したのは豪州出身のアダム・ブランド。いまいち"影の薄い"メジャーチャンプのキャラクターを、キャディを務めた杉川依子さんに聞いてみた。
ナイスコンビ!
開催コースとなった太平洋C江南Cのハウスキャディの杉川さんは「初めてのプロの試合で大変緊張しましたが、ブランド選手が試合中『どこに住んでいるの?』などと笑顔で話しかけてくれて、少しずつ落ち着いてきました」と、ブランドの明るさ、気さくさを明かす。
しかし、「トップでスタートした最終日は、それまでニコニコしていたブランド選手の雰囲気がガラッと変わり、緊張しているようでした。前日までのいいリズムでプレーできるように、クラブを渡すタイミングなどが変わらないように意識しました」。
言葉の壁もあって、コース攻略の具体的なアドバイスはなかなかできなかったものの、ポイントとなるホールでは風向きを聞かれることもあって、身振り手振りを交えコミュニケーションをとったとか。
ちなみに、左打ちの選手が優勝したのは日本プロの歴史のなかでも初めてのこと。ツアー自体を遡っても、91年ダイドードリンコオープンの羽川豊以来、23年ぶりという快挙だった。
フィル・ミケルソンと同じく、右利きの左打ち。ゴルフを始めた当初は右打ちでプレーしていたものの、左手を下にした、いわゆるクロスハンドグリップだったため、それなら「いっそ左打ちのほうが良い」という理由でレフティに転向したという変わり種だ。
昨年は開幕戦の東建で4位に入ったのを皮切りに、ベスト10入り5回。賞金ランキング38位と健闘した。
オーストラリアでアダムといえば、マスターズチャンプのアダム・スコットが有名だが、日本のメジャーを制した"もう一人のアダム"も今後、存在感を増してきそうだ。
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