あの"悪童"ジョン・デーリーが、アメリカで話題の人となっている。日本のゴルフファンからすると「なんで?」なのだが……。
95年に全英制覇
じつは、米スポーツチャンネルの人気TVドキュメンタリーシリーズの「30for30」で取り上げられることになったデーリー。
「これまで取り上げられてきた(有名)アスリートたちを見れば、自分がこのシリーズの最初のプロゴルファーに選ばれたことを光栄に思うし、興奮している」と語っている。
確かにデーリーのこれまでの人生は波乱万丈で、ある意味"テレビ向き"といえるかもしれない。
91年の全米プロで優勝し、まだパーシモンウッドが主流を占める時代に300ヤードを超える飛距離を誇り、一躍人気者になると、95年のセントアンドリュースでの全英でメジャー2勝目。ここまでは良かったが、その後、アルコールとギャンブル中毒で道を誤り、ホテルでの大暴れ、DV、離婚・結婚、日本円で66億円にも上るギャンブル損など、とにかく話題に事欠かなかった。現在もPGAツアーを訴えて裁判沙汰になっており、5度目の結婚も控えていることから話題に拍車がかかった状態。
PGAツアーを訴えている内容はこうだ。07年のホンダクラッシック初日、丸山茂樹とラウンドしていた折、コース内の家から飛び出してきた女性が正面でカメラを向けたために危険を感じて地面を打ち、あばら骨にひび。右肩も痛めたとし、ツアーの運営責任を問うているのだ。
一方、5度目の結婚は、逆に、今のフィアンセと前妻との訴訟に決着がつきそうだからというウワサも。終わる訴訟あれば、始まる訴訟あり……。
今年のプエルトリコで10位タイと久しぶりにトップ10入りを果たした49歳。来年はシニアツアー入りだが、ここで大活躍でもすれば"奇跡の復活"として、またまた話題になりそうだ。
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