ここ数年、シニア世代のゴルファーをターゲットに、SLEルール違反を堂々とうたう高反発ドライバーが増えてきている。そんななか、ヘッド内部にバネを内蔵することでフェースの反発性能を高めたというドライバーが登場した。富山県のメーカー、カムイワークスの「カムイKM300ゴールド」がそれだ。
通常は3ミリ以上あるフェース板厚を1・9ミリに設定。ヘッドの内部にハガネ材を用いたバネを内蔵し、インパクト時に大きくたわんだフェースをバネが押し返すという仕組みだ。すでに特許を申請中だという。
フェース板厚を薄くすると、反発力が高まる反面、ヘッド割れが起きる可能性が高くなるが、内蔵したバネがフェースを補強する効果があり、割れを防ぐという。さらにバネ自体にもフェース反発を高める効果もあるという。
「ルール上、反発係数はCT値257までと定められていますが『カムイKM300ゴールド』は316を超えています。入念な打球テストを行い、フェース割れが起きないことも確認しています」(同社・三邊松彦代表)。
「インパクトでフェースのたわみが大きくなるほど反発力は高まります。フェース板厚を薄くして、バネで補強するというのは斬新なアイデアですね」とは、ギアに詳しいライターの児山和弘氏。
飛ばしたいシニアの支持を集めるか。
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