日本の防衛問題が、沖縄・宮古島のゴルフ場にも波及している。
防衛省は宮古島へ陸上自衛隊警備部隊の配備を検討しているが、その有力候補地として、島中央部にある千代田CCと北部の牧場を選定したといわれる。すでに左藤章防衛副大臣が現地を訪れ、下地敏彦宮古島市長に説明したという。もし同意を得られれば、防衛省は平成28年度予算概算要求に用地取得費として数十億円を計上するとも報じられた。
この計画が実現すると警備部隊の施設として、駐屯地、訓練場、隊員宿舎などが整備され、約600人の部隊配置となる予定。1カ所に地対空ミサイル、地対艦ミサイルも配備する。
これは東シナ海で挑発を強めている中国軍ににらみを利かせるための措置といわれる。またこの警備部隊は宮古島や周辺離島で災害が発生した場合も対応にあたる。
沖縄と防衛問題はデリケートな話だろうが、それを示すように、千代田CCの経営者・下地藤康氏の口は重かった。「まだ何ともいえません。5年、10年かかるかもしれませんし……。沖縄でのことと察してください」(同)
実は、同コースと小誌は昵懇である。冬の寒い時期、"暖かい沖縄でゴルフ合宿を"と、読者を募って同コースを訪れている。読者には人気のイベントだ。のどかで“平和”な同地が、どうなっていくのか、関心を寄せざるを得ない。
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