欧州ツアーのフラッグシップトーナメント「BMWPGA選手権」でアジア人の二人の選手、アン・ビョンホン(韓国)と、トンチャイ・ジェイディー(タイ)がワンツーフィニッシュを飾り話題となった。
(左)川村昌弘 (右)片岡大育
優勝したアンは、09年に19歳で全米アマを勝ってプロ転向した後、12年から3年間欧州ツアーの下部ツアーで腕を磨き、昨年初優勝して賞金ランキング3位でレギュラーツアーのシード権を獲得した。そして今年、レギュラーツアーのBMWPGA選手権で初優勝と、着実にステップアップロードを駆け上がっている。
これで世界ランキングも134位から54位に一気にジャンプアップし、マスターズ出場の「50位」も目前となった。
その前週はアフリカのインド洋に浮かぶリゾート地の島で開催された「モーリシャスオープン」で、日本の川村昌弘が5位入賞。その後、全米オープンの予選も通過し、夢へのチケットを手に入れた。
アジアのゴルフ事情に詳しい吉岡徹治氏は、今年の3月にタイで川村と話したという。
「今年は日本のツアーのシードを早めに決め、できれば欧州ツアーのシード権を取りにQスクールにチャレンジしたいと言っていましたが、このままシード権も取れそうな勢いですね」(吉岡氏)と、期待を込める。
BMWと同週の日本ツアー、関西オープンを制したのも、またアジアツアーでもまれた片岡大育で「アジアに行っていなかったら、こんなに早く勝てなかった」と胸を張った。
世界の舞台で躍動するアジア勢。よくいわれる「アジア人がマスターズに勝つ日は来るか」は、「アジアのどの国の選手が勝つか?」の話題に変わりそうな気配だ。
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