多くのアマチュアが、他人の目撃例を含めてもなかなか体験できないホールインワン。だが、欧州ツアーで起きた奇跡は、プロのショット精度の高さをあらためて見せつけた。なかでも注目を集めたのは51歳のミゲル・アンヘル・ヒメネスだった。
舞台は欧州男子ツアー、BMWPGA選手権。まず初日、クレイグ・リーが2番、アンドリュー・ジョンストンは10番でホールインワンを達成したのだ。
1日に2人というだけでも珍事だが、まだ終わらない。3日目にも2番でヒメネスが、ピン奥に落としたボールをバックスピンで戻してエース。さらに最終日には、またも2番でトレバー・フィッシャーJr.が、14番ではクリス・ウッドが第1打を放り込んだ。さらに、3日目の4番パー5では、残り198ヤードから7番アイアンで放ったトミー・フリートウッドの2打目がカップイン。ホールインワンよりはるかに難しいといわれるアルバトロスを記録した。
1試合でエース5回は、もちろん大会新記録。また、ヒメネスは前週に母国で開催されたスペインオープンでもホールインワンを決めており、2週連続、しかも今シーズンだけで3回目という量産ぶりだ。ツアー通算でも10回目となり、コリン・モンゴメリーを抜いてツアー最多達成者となった。ちなみに、最終成績は15アンダーで2位タイだった。ヒメネスは、今年米シニアツアーですでに1勝しており、世界ランクも5月29日現在で44位とトップ50をキープ、"最強シニア"の呼び声も高い。
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