大会ホストの手嶋多一が優勝を飾ったミズノオープン。ミズノ契約プロとしては29年振りの優勝で、同社のボールを使う男子プロの優勝は初。ギアに人一倍"うるさい男"手嶋の認めたボールとは……?
感想は別にない!?
20年近く同じ5W(ミズノ「ワールドマスター WM-Ⅲ」)を使用していることでも知られる手嶋。かつては、箱から出した新品のボールでも、気に入るもの気に入らないものがあり、半分ほどしか使わなかったこともあるという逸話もあるほど。その手嶋のお眼鏡にかなったのが、今年3月に発売された『MPX』。同社製品で定評のある軟鉄鍛造アイアンとの相性の良さを追求し、雑味のない打音と打感の良さが特徴だという。
そもそも、ミズノは2005年にボール市場に参入。当初は話題性もあり、販売も好調。2006年には飯島茜が使用してツアー優勝したが、その後は思うようなゴルファーからの評価が得られなかったという。ボールは他社の特許が多いという制約もあり、数年前まではミズノ契約プロにもなかなか使用されない苦しい時期が続いていたが、2013年に発売した「MP Sタイプ」からプロの使用ボールには定番のウレタンカバーを採用。その頃から、手嶋のほか、小林正則、鈴木亨など同社の契約プロが試合でテストするようになったという。
そこにきて、今回の初優勝。「プロは飛ぶだけ、止まるだけでは使いません。手嶋プロに感想を伺ったところ『別にない(笑)』といっていただき、ようやくプロのフィーリングに合うものができたんだと感じました」(ミズノ ゴルフ企画課 玉越将志氏)と、担当者も手ごたえを感じているようだ。こだわり男・手嶋が「別に」といえば、それは「すごくいい」のサインのようなもの?と感じました」(ミズノ ゴルフ企画課 玉越将志氏)と、担当者も手ごたえを感じているようだ。こだわり男・手嶋が「別に」といえば、それは「すごくいい」のサインのようなもの?
現在、上級者向けボールは「タイトリストPRO V1」と「スリクソン Zスター」の二強が突っ走る。優勝を機にアマチュアの支持を拡大できるかが注目される。
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