女王よりチャリティ。テレサ・ルーの愛される理由
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/6/23号
2015/6/17更新

女王よりチャリティ。
テレサ・ルーの愛される理由

 リゾートトラストで早くも今季2勝目を飾った台湾のテレサ・ルー。昨季は国内メジャー2勝で賞金ランキング2位。今年は賞金女王の有力候補だが、本人にその意識はあまりないという。

 テレサが意識するのは、「ゴルフが上手くなること」と、周囲に恩返しをする「チャリティ活動」にあるらしい。

 先の優勝でシーズン複数優勝一番乗り。賞金ランキングはイ・ボミに次ぐ2位(6月6日現在)のテレサだが、本人の今季の目標は「ツアー初のシーズン平均ストローク60台で、賞金女王については、その結果なれたらうれしいと言っています」(マネジメント事務所)

 また、同じ目標を掲げるアン・ソンジュや成田美寿々が長い連戦を避け、定期的に休養をとる一方、テレサにそうしたプランはなく、今季も5~6週の連続出場もいとわないという。

 そのタフなテレサがもうひとつ力を入れているのがチャリティ活動。

 きっかけは昨年末、台湾で知人が運営する福祉施設を慰問したこと。そこで病気に苦しむ人たちに接し、「自分に貢献できることがあれば」という思いから、今年1月にチャリティコンペを企画。昨年優勝の日本女子オープンのピンフラッグなど、身の回りの品多数を出品したオークションも実施したところ──台湾での彼女の人気の高さを物語る額──日本円で2000万円ほども集まったという。

 さらに、「日本を主戦場としている今、日本にも恩返しをしたいと思って……」(テレサ)、関係者と相談、先月23日に東京都多摩市の「島田療育センター」を訪問し、500万円の寄付を行った。

「施設利用者の皆さんと触れ合い、私自身もパワーをもらった気がします」とテレサ。今後もできる限りこうした活動を続けたいと、思いを新たにしたそうだ。

 ファンから「ルーちゃん」と呼ばれて親しまれるテレサ。愛されるには理由があった。

 
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