全米OP「メジャー無冠の帝王」D・ジョンソンまたも競り負け
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2015/7/14号
2015/7/7更新

全米OP「メジャー無冠の帝王」
D・ジョンソンまたも競り負け

 "メジャー無冠の帝王"の称号は、セルヒオ・ガルシアからダスティン・ジョンソンに移ったか?

 世界ランキング3位、米ツアー9勝のジョンソンが、今回もあと一歩のところで、メジャーを逃した。全米オープン最終日18番ホールパー5、350ヤードの目の覚めるようなティショットを披露し、5番アイアンで2オンに成功。

「このためにゴルフをしてきた」という3メートル78センチのイーグルパットを入れれば優勝していたはずだった。しかし、プレーオフに残るための、返しの1・3メートルのバーディパットも外して、メジャータイトルは指の間からすり抜けてしまった。

 これまでも、何度もメジャータイトルをものにするチャンスはあった。2010年のペブルビーチで開催された全米オープン、そしてウィスリングストレイツで開催された全米プロ、あるいは、翌2011年のロイヤルセント・ジョージズで開催された全英オープンなど、じつにメジャーでのトップ10入りは9回。

 悲劇といわれたのが、10年の全米プロ。最終ホールの第2打で、バンカーを砂地と判断してソールしてしまい、2罰打を受けて、プレーオフのチャンスを逃している。

 今回も、イーグルパットを入れるつもりではなく、距離を合わせて、OKバーディを取れる位置にパットすべきだった、などという論調もアメリカでは出ているが、フィル・ミケルソン同様、メジャーではプレーオフの経験のない、攻めのゴルフを信条とするジョンソンにすれば、入れることしか考えていなかったのだろう。

 もっとも、10年の全米オープンで、3日目までトップにいたにもかかわらず、最終日に82を叩いてチャンスを逃した時には、「帰りの飛行機に乗るころには立ち直る」と語り、その言葉通りに全米プロでも活躍しているのだ。

「悔やまれるのは3パットだけ。それ以外は、最高のプレーができた」と語るジョンソン。あるいは、メジャー無冠を返上するのも時間の問題かもしれない?

 
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