米女子ツアーも後半戦。今週の全米女子オープンを前に、気になるのは日本人選手の成績だ。
来季から米女子ツアーの最優先シードは、CMEグローブのポイントによる80位までとなる。昨年の80位のポイントは363ポイント。
これに対して、日本人トップの宮里美香は、6月末のアーカンソー選手権で2位に入ったのが効いて721ポイントで22位。宮里藍は379ポイントで49位。昨年は賞金ランキング86位で、今季は、過去4年間の複数勝利という優先順位の低いカテゴリーで出場権を得ているだけに、一安心だ。ルーキーの横峯さくらは375ポイントで50位。この3人は、すでに昨年の当確ラインを越えているので、安全圏に入ったといえるだろう。
昨年、賞金ランキングで最優先シードを獲得している二人が、今年はエンジンがかかるのが遅い。野村敏京は293ポイントで63位、上原彩子は224ポイントで79位。とはいえ、80位圏内ではある。しかし、苦戦が続く有村智恵は131位と厳しい。
CMEのポイントは、通常の試合で優勝すれば500ポイント、2位なら300ポイント、10位で75ポイントで、メジャーだと25%増。賞金ランキングだと、ビッグトーナメントと小さな試合とでは、賞金の差が3倍以上あって差が開きやすいが、ポイントシステムだと、まだまだ日本人選手の上位進出も夢ではない。まして、最終戦のCMEグローブ選手権では、一旦、獲得ポイントがリセットされるため、そこそこの上位にいれば、日本人選手が今年の年間女王になる可能性も残されている。4日間トーナメントでいえば、2日目が終わり、5人が予選通過したといったところ。
今季は6月末時点で16試合が開催され、韓国勢が9勝。アジア系選手ということなら12勝もしている。シード確保のみならず、今後は攻めの姿勢で日本人選手にツアー勝利を期待したい。
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