7月1日、日本ゴルフ協会の新体制が発表された。
左が竹田新会長。右は名誉会長となった安西前会長
2年間の任期を半分残していた安西孝之会長が「体調がすぐれない」ということで急遽辞任し、新会長には、副会長で関東ゴルフ連盟の理事長も務めていた竹田恆正氏が就任した。
竹田新会長は、旧皇族・竹田宮恒徳王の長男で、今上天皇のはとこにあたる。日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長は実弟であり、112年振りにゴルフが復活する来年のリオ五輪や20年東京五輪に向けて、JOCとの連携の強化が期待される。
新体制の記者発表では、同時にオリンピックに向けての現況報告も行われ、2月のIOC理事会で、霞ヶ関CCが東京五輪の会場として正式に承認されたことも発表された。また、オリンピック強化委員長に倉本昌弘PGA会長、副委員長に小林浩美LPGA会長が就任。「"オールジャパン"体制で臨むということです」(山中博史・専務理事)
オリンピックに向けての強化策としては、昨年10月に宮崎フェニックス・シーガイアが強化拠点として指定されており、松山英樹や横峯さくらなど、男女各8人の強化指定選手(昨年の国内ツアー終了時点の世界ランク上位8名)は、自由に利用することができ、費用は国費で賄われる。実際、片山晋呉は43日、松山英樹は12日など、既にのべ138日間利用されているという。気になる日本代表の監督については、「監督なのか、ヘッドコーチなのか、立場や人選などは強化委員会で話し合い、遅くとも年内に決めたい」(山中氏)という。
また、アマチュアのナショナルチームについても体制を強化。昨年の世界アマでの成績(男子29位、女子8位)を受け、新たにオーストラリアのガース・ジョーンズ氏をヘッドコーチに招聘する。ジョーンズ氏は、昨年のアジアパシフィックアマを制して今年のマスターズに出場したA・マーダカのコーチ。昨年の世界アマで女子が優勝した豪州のナショナルチームをサポートしていた実績があり、その手腕に期待がかかる。
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