全米女子オープンで初出場・初優勝を飾ったチョン・インジ。日本ツアー初挑戦となった5月のサロンパスカップでもいきなり初優勝を遂げ、韓国ツアー初優勝も13年韓国オープンというメジャー大会だったこともあって、韓国内では「韓米日メジャー大会"三国統一"」と騒がれているようだ。
求めよ、さらば与えられん
新聞社のゴルフ担当記者は言う。「彼女は韓国ツアーで13年に1勝、14年に3勝を挙げ、今季もすでに3勝している。その実績を買われ日米ツアーに招待され、いきなり優勝してしまった。その勝負強さと集中力はスゴい。小学生時代に全国数学試験大会で大賞に輝き、IQが137あったことは有名な話ですが、まさに"天才"ですよ」
だが、ジュニア時代は韓国代表も務め、現在は名門・高麗大学に籍を置く才女だが実は苦労人でもあるらしい。父は小学5年からゴルフを始めた娘のレッスンのために事業を畳んで"ゴルフダディ"になり、母が小さな食堂を営んで生計を立てたが、娘が中学3年のときに足を傷めて店は休業に。父母は所有していた土地を切り売りして娘のゴルフ生活を支えたという。
「そんな両親の背中を見て育ってきただけに、今度は自分が稼いで家計を支えなければという家長としての自覚が、勝負強さにつながっているのでしょう」(前出記者)
もっとも、韓国選手のハングリーさは伝統のひとつ。果たして日本選手と何が違うのか?
「日本人選手は海外に出ずとも自国で稼げるし、スター扱いもされるのでしょうが、韓国は賞金規模が小さいので国外に行かないと稼げません。海外メジャーで勝つと知名度も上がり、スポンサーからの報奨金や広告収入などさらなるボーナスもある。チョン・インジもそれが強い動機になっているのでしょう」(前出記者)
家長としての自覚と、海外に待つ夢。インジを含めた韓国人選手が日本選手以上にメジャー挑戦に貪欲で強い理由は、まさにこの意識の違いにありそうだ。
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