大山志保が5位に入賞した今年の全米女子オープンが、なんと、過去最高のギャラリー数を記録したというのだ。
大山と同じ5位のモーガン・プレッセルは、「ゴルフコースのいたるところで大歓声が聞こえてくる。あまりに音が大きく、鳥肌が立つほど。大観衆の前でプレーするのは本当に楽しい」と語っていたが、それもそのはずで、この大会で過去最高である13万4016名というギャラリー数が記録されていた。
LPGAの通常の試合というと、アメリカでのテレビ放映も少なく、ギャラリーも多くて数万人といったところ。それだけに、普段とは異なる雰囲気に戸惑うプレーヤーも少なからずいたし、逆に、大観衆の注目に奮起する選手もいたようだ。
開催コースのランカスターCCがあるペンシルべニア州ランカスターといえば、電気や機械を使わずに自給自足するアーミッシュといわれる人々で知られる。フィラデルフィアやボルチモア、ワシントンDCなどといった都市からもアクセスがよく、大ギャラリーを集めた理由の一つだが、それだけではないようだ。
アメリカのゴルフ人口も、伸び悩みを示しているが、女性のゴルフ人口は堅調なうえに、とくにジュニアの女子に関しては、伸びているという。LPGAが協力してガールスカウト活動にゴルフを加えたり、USGAやPGAオブアメリカが協力して、学校の授業の一環として、ゴルフが教えられてきており、その成果が出始め、女子ゴルフに対する関心も高まっているようなのだ。
女子プロの試合では、アジア勢が全盛だが、このギャラリー数を見ていると、あるいは東京オリンピックの頃には、アメリカ勢が躍進することもあるかもしれない。
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