「どちらが勝っても大会史上最年少優勝」の対決を制し、日本アマで優勝した金谷拓実くん。将来が楽しみな期待の人物に迫った。
パターのフェースにつまようじをつけ、その間の"芯"にボールを当てる練習をしている
金谷くんは1998年、広島生まれの17歳。「楽しそうだったから」と6歳でゴルフを始め、現在は広島国際学院高2年生だ。
得意クラブは、毎日30~40分の練習を欠かさないというパター。15歳の中島啓太くん(埼玉・大利根中3年)と戦った決勝の10番でも、中島くんが2メートルのバーディチャンスにつけるなか、金谷くんは先に8メートルを沈めてバーディ。対する中島くんは外し、勝利への流れを引き寄せた。
本誌連載『雑巾王子のキミこそ王子だ!!』で金谷くんを取材した武市悦宏プロが、パター上手の理由を語る。
「ヒールを浮かせて、吊り気味で打つ感じだからパターを"軽く"使える。ショルダーストロークになるから、再現性も高くて安定する。あとは、どんなトラブルにも対応できる、グリーン周りの引き出しの多さ。ティショットを曲げてもしっかり対応できるんです。性格もかなり負けん気が強いタイプだし、プロ向きなんじゃない?」
負けん気の一方、優勝スピーチでは、自宅から高校まで毎朝車で送ってくれる母・美也子さんへの感謝を述べたように、やさしさもあふれる17歳。将来の夢に「海外メジャー制覇」を掲げるが、高校卒業後は即プロ転向ではなく、大学でさらに腕を磨く意向だ。
ところで、今回のマッチプレー進出者64人の年齢を見ると、39人を10代が占めた。以下、20代が21人、30代と40代は各2人と少ない。
肩書きの最多は大学生の29人。高校生が22人と迫り、中学生も3人いる。学生以外は10人しかいないのだ。
ここ20年を振り返っても、22歳以下の優勝が17人。日本の人口分布とは対照的に、低年齢化傾向が続く。
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