話題の小金井CC、株主会員制ってそもそもどんな制度?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/8/4号
2015/7/28更新

話題の小金井CC
株主会員制ってそもそもどんな制度?

 日本一の高額会員権、小金井CCで経営・運営を巡って会員間が揉め、理事長の席が空席となっていることが一般週刊誌で話題に。椅子"の行方はともかく、揉め事の根本には株主会員制という仕組みがあるようだ。

 現在、日本のコースは2400弱で、その90%が預託金会員制。他に預託金会員制と株主会員制を組み合わせたコースが170強(10年前の調査時点)、株主会員制60強。一般社団法人会員制が30弱。パブリックが100弱という構成だ。

 小金井CCは、このなかの株主会員制にあたる。株主会員制とはゴルフ場の組織が株式会社となり会員が株主となって運営する。小金井CCの場合、会員権が500口しかなく、一人1口が原則だ。

 実は、この制度のコースでは過去、何度も"騒動"が起きている。東京都のFカントリーは、いつも火種をかかえているというし、千葉県Oカントリーが最近、もめているとの話も聞こえてくる。

 なぜ、株主会員制コースでは問題が起きるのか?

「会員が1口株主というのはみな平等で倶楽部として"理想"の形。しかし、逆に誰も主導権を握れないところに弊害があります。ハウス建て替え、コース改造などとなれば議論百出。ついには派閥をつくって理事会は分裂するというのがもめる典型的構造です。とくに小金井は株主会員権が500口しかない。会員一人ひとりの発言力が強く、しかもプライドの高い高齢者が多いので、まとまりにくいのでは……」(ある会員権業者)

 株主会員制でも大手企業が主導権を握って経営・運営をしているところではこの限りではないが……。日本のコースで改造を頼まれた世界的コース設計家、R・T・ジョーンズは「日本には100人会員がいれば100人の設計意図が開陳される」と閉口したエピソードも残っている。

 「船頭多くして船山に登る」か……。

 
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