これはどこのツアーなの?賞金ランク10位以内に日本勢3人
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/8/4号
2015/7/28更新

これはどこのツアーなの?
賞金ランク10位以内に日本勢3人

 新トーナメント、ミュゼプラチナムオープンで勝利したのはキム・キョンテ。これで賞金ランクの首位に躍り出たが、驚くなかれ、その10位のなかに日本人は3人のみで、あとは外国人のオンパレードなのだ。

 賞金ランキングだけでなく、平均ストロークではトップ5のうち4人が外国勢。日本男子ツアーは外国勢(韓国、中国、豪州、ニュージーランド)に"乗っ取られて"いるといっても過言ではない。

 なぜこんな状態になってしまったのか?

「"気持ち"の問題だと思いますよ。技術的に違いがあるといっても大人と子どもの差ほどあるわけがない。負けたくないという気概がまったく見えない」と憂うのは、元報知新聞のゴルフジャーナリスト、武藤一彦氏。

 日本ツアーはかつてアジア、オセアニアの盟主であった。1970年代、ジャンボ尾崎に煽られるようにトーナメントが勃興し、青木功などが次々に外国遠征も目指すようになった。紆余曲折ありながらも、まだ日本ツアーはアジアでの中心であり続けた。なんとか国内でも食べていける……、この体質が選手を甘やかしているのでは、と武藤氏。

「15歳の高校生(石川遼)が勝ったのは偶然にして、対抗軸である他の選手が奮起すべきだったが、それもない。そして松山(英樹)、遼に海外はまかせて、自分たちは日本ツアーで食いつなぐ。ツアーを盛り上げるなど他人事なんですね。この気概の無さが選手層を薄くしています。かつてあった日本のプライドは地に堕ち、今は韓国コンプレックスに陥っている」(前出)

「青年よ、荒野をめざせ」は、もはや死語か」

 
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