メジャー3連勝を狙ったジョーダン・スピースだったが、惜しくも1打差の4位だった。しかし、この「1打差」に大きな価値があるという声もある。
勝者を讃えるグッドルーザー
まず、勝負どころとなった後半3ホールを再現してみると……。
首位と1打差で迎えた16番グリーン。下り20メートルのスネークラインを読み切ってバーディ。ガッツポーズとともに「カモン!」と雄叫びをあげた。しかし17番では2オンに失敗。2メートルのパーパットが入らず、またも首位に1打差と元に戻ってしまった。
メジャー2戦目の全米オープンでは16番バーディの後、17番で痛恨のダブルボギー。しかし18番で乾坤一擲のショットを放ちバーディで勝利をもぎとっている。
同じようなシチュエーションに、今回もその再現かと思われた。思惑通り、2打目はピンぴったりに着地したが、グリーンが軟らかくなったためバックスピンがかかり、ボールは"罪の谷"へ。バーディはならなかった。スピースは「残念なのがセカンド。ティショットを曲げたために得意のロブショットを使えなかった」と嘆いたが「今日はソリッドなゴルフができたし、チャンスもそんなに逃がさなかった。勝った人がすごかっただけだ」と自己分析してみせた。
「この1打差は価値があります。あのメジャー18勝のニクラスは2位が19回ある。つまり優勝争いする位置にいることが大事で、勝利は時の運ということです。ニクラスも2位19回を自己評価しています。その位置にいたからこそ、チャンスが巡ってきたのだと」(元テレビ解説者・川田太三氏)
スピースも「4つ目の全米プロに照準を合わせる」と。この1打差を推進力にしたいと言下に結んだ。
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