全英オープン3日目に首位に立ったアマチュアのポール・ダン。アイルランド出身ながら、アメリカの大学に所属しているのが話題になった。やっぱりプロになるならアメリカの大学がいいの?
(左)ダンはGマックの後輩 (右)ニーブルジェはファウラーの後輩
最終成績は30位タイだったダンが通うのは、アラバマ大学バーミングハム校。グレーム・マクダウェルを輩出したことで知られるが、この2人はアイルランド出身。「同郷つながりで強い選手が集まることはよくある」と、アメリカの大学ゴルフ事情に詳しいレックス倉本。各大学のゴルフ部には専属コーチがおり、「世界規模のリクルート合戦が繰り広げられていますよ」とか。
ちなみに、今年の全英は、決勝に進んだ80人中5人がアマチュア。6位タイでベストアマに輝いたジョーダン・ニーブルジェはリッキー・ファウラーらのオクラホマ州立大、同12位タイのアシュレー・チェスターズは、学業の名門でもあり、ボビー・ジョーンズ、マット・クーチャーを輩出したジョージア工科大。
「PGAツアーのプロを目指す選手で『高校を出てプロになろう』と思っている子なんていません。そこに"とてつもない差"を感じているからです」(同)。まずは、大学で腕を磨いてからという考えが一般的という。ただ、最近ではジョーダン・スピース(テキサス大)やリッキー・ファウラーのように、卒業せずプロ転向という選手も多く、プロに"行ける"とわかれば、すぐにかじを切る傾向にある。
世界から強い選手が集まる理由としては、スカラシップ(奨学金)の存在も大きい。強い選手にはスカラシップを与え、ときにはフルスカラシップ(授業料から生活費まで大学が負担)にすることも。
充実したスカラシップと世界規模のリクルート、ゴルフ環境の良さで、ゴルフ界のスターが今後もアメリカの大学から生まれそうだ。
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