この時季に欠かせない虫対策。しかも、昨年は国内で69年ぶりにデング熱が流行。蚊を介して感染するため、より神経質にならざるを得ない。
昨年、デング熱で騒がれたトスジシマカは代表的なヤブ蚊の種類だが、朗報が。
「最近、ある先生が調査した結果だと、ヒトスジシマカは標高が800メートルぐらいまでにしかいないんだそうです。それ以上高くなると、気温が低くなるので」とは、長崎大学熱帯医学研究所病害動物学分野で、主に蚊などの防除を研究する川田均准教授。高原コースに行けば、涼しいうえに蚊に刺される心配もいらない?
「ただ、アブとかブユ(ブヨ)は、標高800メートル以上のところにもいます」(同)
また、蚊やブユは、気温が上がる昼間にはあまり活動しないそうで、朝夕の涼しい時間帯は要注意。対策としては虫よけ薬が文字通りの特効薬となるが、虫よけ剤を選ぶ際には「ディート」という成分が入ったものがいいという。
「皮膚に塗るタイプのものでは、ディートがいちばん効きます。ただし、汗をかくと流れるのと、意外と皮膚から体内に吸収される率も多い。運動する場合は、たとえば効果が5時間と書いてあっても、3~4時間ぐらいで塗ったほうがいいでしょう」
後半のスタート前には日焼け止めとともに、虫よけ薬の塗り直しも心がけよう。
そして、ウェアでの対策もある。夏は肌の露出がどうしても多くなるが、「長袖・長ズボンで皮膚をできるだけ露出しない。もし露出するならディートを塗ることです。また、蚊は白と黒だと黒っぽいものに寄ってくるというのが定説なので、白系のウェアを着ることですね」
ゴルフはコースとの戦いだが、虫との戦いにも負けないようにしたい。
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