初優勝からおよそ7年、いい部屋ネットレディスで涙の2勝目を挙げた原江里菜。復活までの道のりを、森守洋コーチに聞いた。
原&森コンビで悲願達成!
原が森コーチのレッスンスタジオに通うようになったのは2011年。当時の原は、典型的な"合わせにいくスウィング"になっていたという。
「形を気にして、関節をロックし、ぎこちなく軌道をなぞっている。腕が振れていないから、体が開いたインパクトというパターンでした」(森コーチ)。
ならば、どう修正したのか。
「特別なことはしていません。スタジオで、一般のお客さんと同じドリルをやっていました。当初は『関節を使って打つ』『クラブの機能をいかす体の使い方』を主にやりました」
あの原江里菜が一般アマと同じ練習!?「一時はあれほど注目された選手が、普通の生徒さんと同じ扱いで同じドリルを真面目にやり続けている姿を見て、気持ちの強さを感じました」と、森コーチはレッスンを始めてから1~2カ月後には、「絶対に復活できる」と確信したという。
2012年には2年間失ったシード権を再び獲得し、昨年は賞金ランク9位。それでも優勝には手が届かなかった。"問題"はメンタルだったと森コーチ。
「真面目すぎるんです。"良い球"を打っていたのに『ショットが全然ダメ』と言う。理想が高すぎる。そこで、100点のゴルフやスウィングができないと優勝できないと思っているなら、誰も優勝なんてできない。練習で完璧を求めるのはいいけど、試合ではもう少し甘くていいのではという話をしたんです」
森コーチいわく「"ガリガリしたもの"が削げてきた」と思った矢先の優勝だったという。
ときには"甘さ"も必要だ。
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