世界の各ツアーがアジアに市場を求めているが、米LPGAの試合(中国開催)と、日本のJGTOの試合(マレーシア開催)がそれぞれ中止の憂き目に遭い、暗雲が漂っている。
米LPGAのほうは北京にあるレインウッド・パインバレーGCで開催予定だったレインウッドLPGAクラシックが正式に中止と発表されたもの。理由は名言されていないが、米LPGAの公式声明によると、「今年の大会はキャンセルするが、2017年まで開催契約は継続し、今年の中止が来年以降の開催に影響するものではない」。来年以降の開催には前向きだ。
中止の理由にはさまざまな憶測が飛び交っている。曰く、「母体のレインウッドグループがハワイに2カ所、英国では名門ウェントワースを買収していることから、そちらでの開催を目論んでいる」
「開催コースが現在工事中で、大会までに"美しく"仕上がる自信がない」「最近の政府がゴルフへ圧力をかけている影響」はたまた「北京の水源確保のため、ダム近くにある同コース規制に動いたため」。どれも噂の域であり、情報公開されない中国らしいといえばらしいが……。
一方、日本のJGTOはマレーシアで開催予定だったバスコリークラシック(8月20~23日、於テンプラーパークGC)が中止。理由は「同国の国内情勢が大会スポンサーに影響し、やむなく中止になったと連絡があった」(JGTO広報)とのこと。
同ツアーは、先月にインドネシアプロ選手権も無期限延期としたばかり。
「要するにスポンサーが集まらなかったということでしょう。他人のフンドシのみで共催できるわけはない。国内の試合構築もできないのに、外国での試合をネゴシエートできるわけがないでしょう」と、"屋根裏解説者"のタケ小山氏は手厳しい。
かくして、男子ツアーは今夏、7月26日に終了した福島オープンから、8月末のKBCオーガスタまで1カ月、試合がない"夏日照り"が続く。
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