差別的な言動や「ゴルフは金持ちのもの」発言でゴルフ界から総スカンをくらったドナルド・トランプだが、来年の大統領選で、台風の目となっている。
NBCとウォールストリートジャーナルの最新の調査では、共和党の候補者ではジェブ・ブッシュなどに差をつけてトップに躍り出ている。"タレント"としての知名度は抜群のようで、この調子でいくと、民主党の最有力候補のヒラリー・クリントンとの一騎打ちになる可能性が十分にあるのだ。
トランプは、先の全英女子オープンの会場となったターンベリーをはじめとする高級ゴルフコースチェーンのオーナーだが、「大富豪」や「不動産王」などと評される割には、オーガスタのメンバーであるビル・ゲイツや投資家のウォーレン・バフェットと比べるとその資産は20分の1程度。そうした意味では、17のゴルフコースは彼にとって非常に大きな資産で、ゴルフビジネスにどっぷり浸かっているといえるだろう。
もともとゴルフ界では、共和党支持者が大半を占めるといわれているが、トランプが共和党の指名候補者になれば、低迷するアメリカのゴルフビジネス再生のきっかけにと、ゴルフ界からも支持される可能性もある。トランプ自身、かつてゴルフコースで知り合った銀行家から融資を受けて救われたという過去を持ち、ひょっとすると「ゴルフ界に恩を返す」気持ちもあるのかもしれない。
トランプが候補に選ばれ当選すれば、大統領のコースで、オーガスタを除く3大メジャーが開催される可能性も。
さて、次はどんなカードを切るか。
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