猛烈な風と雨を伴った台風15号は沖縄と九州各地に大きな被害をもたらした。その通り道に当たったのが男子トーナメント「KBCオーガスタ」の会場となる芥屋GC。関係者の苦労はいかばかりだったのだろうか?
1か月ぶりの男子トーナメントの舞台(芥屋GC)を台風が直撃……
台風15号は8月25日未明から午後にかけて九州北部を縦断し、JRや飛行機などの交通機関はほぼ全面ストップ、トラックの横転や倒木も相次いだ。
15号の進路に当たった芥屋GCの大島博司支配人は、台風の予想進路を見て、「観測史上最大の台風という話だったので、24日から25日にかけては胃が痛くて夜も眠れませんでした」と明かす。
ゴルフ場では数日前から組み立てていたギャラリープラザなど20張り以上のテントをすべて解体して台風襲来に備えた。結果的に台風15 号は熊本県荒尾市に上陸。芥屋GCは台風進路の西側に位置していたため、松の倒木が20本以上あったものの奇跡的にグリーンへの被害はゼロ。トーナメントは無事開催となったのだった。
「松は大きな古木がほとんどで根っこから倒れていて、運び出すには切断しないといけない。そこで台風が通過した25日はクローズして業者を入れて切断と搬出を行い、26のプロアマ戦も重機が入ることを了承していただいたうえで開催。25、26の両日、全従業員75名を総動員し、27日の大会初日はパーフェクトで迎えることができました」
そのほかのゴルフ場の状況はどうだったか。15号が上陸した荒尾市にあるグリーンランドリゾートGCでは倒木があった程度で、清掃の間に合わなかった1コース以外は翌日に営業再開。土砂崩れで国道が寸断された長崎・雲仙ゴルフ場も「倒木が数本あっただけ。とくに被害はありませんでした」とのこと。
九州の名門・古賀GC(福岡)も「松が2~3本倒れた程度。プレーには支障がなく、翌日から営業しました」。まずは僥倖だったといえるだろう。
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