週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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記録にも記憶にも残る宮里優作以来！
１Rで２エース出した男

　今年はどうも＂エースの当たり年＂らしい。米ツアーのバークレイズでは、米ツアー史上３人目の１ラウンド２エースという記録が生まれた。

　ブライアン・ハーマン（28）が、この試合の最終日、３番ホール１８４ヤードを７番アイアンで打ったボールと、14番２２０ヤードを４番ユーティリティで打ったボールがカップに吸い込まれたのだ。

　１ラウンドで同一選手による２回のホールインワンは、米ツアーでは１９５５年のビル・ウェードンと２００６年の宮里優作に続く３人目。

　今季米ツアーでは、今回の２エースを含めて41回のホールインワンを記録している。また、公式試合で、最多エースの記録は、米ツアーでは、１９８３年にハル・サットンが10回目のエースを出し、ヨーロッパツアーでは、今年Ｍ・Ａ・ヒメネスが、コリン・モンゴメリーの９回を抜いて10回目のホールインワンを達成している。

　しかし、ホールインワンというのは、調子が良いときに出るものではないのかもしれない。

　というのも、ハーマンは世界ランキング78位だが、全米プロとウィンダム選手権に予選落ちして、バークレイズに臨んでおり、最終日も１番、２番とボギーを打っている。

「１２１試合も出ていて、１回もエースを出していないのに、１試合で２回も出るなんて……」と、うれしい誤算のハーマン。

　早速、プレスルームに３００本余りの缶ビールと１本のウィスキーを贈って、記者たちの記憶に深くとどまることになったようだ。ちなみに、今年クイッケンローンナショナルで、石川遼とリッキー・ファウラーが、エースを出しているが、ファウラーが数ダースのビールをメディアセンターに届けたことで、アメリカのメディアの心証を良くしたという話があるが、ハーマンはそれを上回ったかも？

　
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