連日続いた真夏日と熱帯夜がウソのように、8月後半から急激な気温低下と日照不足・天候不順が続いているが、9月の天気はどうなのだろうか。気象予報士の森田正光氏に聞いてみた。
まずは、8月後半からの天候不順の原因を説明すると、「例年、8月中は太平洋高気圧の勢力が強く、よく晴れるのですが、今年はその勢力が弱いために、代わりに湿ったオホーツク海高気圧が早くせり出してきて、それが秋雨前線を刺激し、関東などでも湿っぽい天気が続く原因になっています」(森田氏)。
もともと9月の半ばから後半にかけては秋雨に見舞われることが多かったのだが、今年に限ってはその季節の変わり目が8月後半から前倒しできているのだという。太平洋高気圧の勢力が強くならなかったのは、いわゆる「エルニーニョ現象」のせい。
では、このぐずついた天気は9月後半も続くのだろうか。20日からは5連休のシルバーウィークで、ラウンドの予約も入れたいところだが……。
「シルバーウィークの時期の予報をピンポイントで当てるのはかなり難しいのですが、現在のところ、9月1カ月間を通して見てもパッとしないぐずついた天気が続きそうというのが大方の見方です。むろん、ところによっては九州で起きたような50年に一度の記録的な大雨が降ることもあります。いずれにしても9月はあまり先の予定は立てずに、直前の週間天気予報などと相談して行楽予定を決めるほうがいいかもしれませんね」(同)。
さらに、日照不足は芝の育成にも影響を及ぼす。葉を伸ばして少しでも日の光を取り込もうとするためで「グリーンの転がりが悪くなるので、カルシウムやケイ酸などの肥料を散布して葉が広がりすぎないようにしないといけない。日照不足になると農薬散布や肥培管理などでふだんの倍以上の手間がかかります」(熊本県球磨CCのグリーンキーパー・甲斐田重人さん)とのこと。
青空、カムバック!
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