メジャーにおいて「バンカーはれっきとしたハザード」と認識させるPGA倉本昌弘会長の提唱だった。どういうことか──。
過日、PGAは今年から2019年までの日本プロ開催コース・日程を発表した。その折、倉本会長が「来年からバンカーレーキをスコットランドから直輸入して、専用のボランティアにしかならさせないようにしたい」と発言した。
これまでのバンカーレーキだと、表面を平らにならすことができた。しかし全英オープンなどのバンカーでは竜安寺の石庭に見られるような"波紋"になっており、波と波の間の窪みにボールが沈み込むこともありうる。
「よくプロがトーナメントでラフよりバンカーのほうがやさしいから、わざと狙うというが、ちょっと待ってほしい。バンカーはれっきとしたハザード。全英のようにバンカーに入れたら1打のペナルティを覚悟して」(倉本会長)というのが、真意だろう。ならすのもピンに向かって直角にというから難度は増す。
ただ、過去にはこんな例も。「10年前、ニクラスが主催するメモリアルで、あまりにバンカーが軽ろんじられていると、熊手のレーキでうねを作ったことがあったが、予想以上に難しくなり、1年でやめた。しかし日本のやさしいコースでは、メジャーにおいては(倉本の提案は)賛成ですね」(ゴルフ評論家、岩田禎夫氏)
ちなみにこれからの日本プロは、2016年北海道クラシックG、17年喜瀬C、18年房総CC、19年いぶすきGCで開催される。とりあえず来年の北海道クラシックでは「バンカーがハザード」というシーンが見られるはずだ。
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