天才も焦る。スピースがまさかの2週連続予選落ち
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2015/9/28・10/6号
2015/9/29更新

天才も焦る。
スピースがまさかの2週連続予選落ち

 今年のマスターズ、全米のメジャー2冠、ジョーダン・スピースが、米ツアーのプレーオフの1戦、2戦目でまさかの予選落ち。一体なにが起こったのか?

 第1戦のバークレイズに関しては、アイアンを新たなモデルにチェンジした事が原因の一つだと言われている。

 しかし、本人は「アイアンに関しては、まったく問題ない。練習場では使っていたが、試合中、とくに水平ではないライで打つことに慣れていなかった」と語っている。ただ、敗因は「予選落ちしたプレーヤーズ選手権などでもあったことだが、カッとなってしまうことがあるんだ。バークレイズでは、コースが自分に合っていないと思って、落ち着きを失ってしまった」とか。

 要は、自分に不向きと思ったコースで、調整不足のアイアンを使ったことで、焦ってしまったということだろう。しかし、以前のアイアンに持ち替えて望んだ第2戦のドイツバンクでも、75-73を叩いて、2週連続の予選落ち。

 これは、バークレイズでの予選落ちというショックから立ち直れないままに、第2戦を迎えてしまったことが大きいようだ。本来、「カッとなっても、ラウンド後に座って、深呼吸すれば、元に戻れる」というスピースだが、そのチャンスを逃してしまう。「テキサスに一旦帰ろうかと思ったが、向こうは、35度近い猛暑で、涼しい所にいるほうが、ドイツバンクの試合のためにも良いと思った」からだ。しかも試合前に、この試合で優勝したリッキー・ファウラーとニュージャージー州のバルタスロールで、プレーしており、その調子の良さにすっかり"あてられて"しまっていたのだ。

 ただ、バークレイズが始まる前に、「自分のピークをメジャーに持ってくるように考えていた」と語っており、スピースは、プレーオフのことまでは、あまり考えていなかった節がある。逆にいえば、"狙った試合"では、抜群の力を発揮することは今年のメジャーを見れば一目瞭然。

 プレーオフは、今週一旦休みを入れて、あと2試合。この休みが、スピースの調整を楽にすることは間違いない。BMW選手権、最終戦のツアー選手権でのプレーが楽しみだ。

 
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