千葉で竜巻発生。もしもラウンド中に遭遇したら?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/9/28・10/6号
2015/9/29更新

千葉で竜巻発生。
もしもラウンド中に遭遇したら?

 9月に入っても不順な天候が続き、先日は千葉で竜巻が発生して被害をもたらした。竜巻発生のメカニズムと対策を気象予報士の森田正光氏に聞いた。

「じつは台風の多いときは竜巻も多いのです」と、森田氏。「夏の雷やゲリラ豪雨などの不安定な気象現象は、積乱雲が原因で発生しますが、台風は、その積乱雲がたくさん集まってできた集合体なのです」(森田氏)

 積乱雲は海面や地表で温められた空気が上昇するときに起きる強い上昇気流によってできるが、上空には冷たい空気があり、それは下に向かう下降気流となる。その上昇気流と下降気流が出会って一定の条件が満たされると強い渦巻きができ、その渦が縦に立ち昇ったものを竜巻というのだそうだ。竜巻も雷もゲリラ豪雨もすべては積乱雲が原因なので、台風が多いと竜巻も多いというわけ。ちなみに「1年を通しても竜巻が一番多いのが9月で、次が10月です」(同)

 万が一ゴルフ場で竜巻に遭遇したら、「まず黒い雲が近づき、冷たい風が急に吹いてきたら積乱雲が接近している証拠、外に出るのは控えましょう。竜巻は、巻き上げられたモノが飛んでくる危険性があるので、ゴルフ場であればクラブハウスなどの頑丈な建物の中に入り、窓から離れた部屋の中央で待機する。もし、すでにコースに出ていたらバンカーなどの窪地に逃げ込み、身を屈め、頭を両手で覆うなどして通過するのを待つ。乗用カートの中はカートごと巻き上げられる恐れがあり、また背の高い樹木の周りも樹木が途中で折れたり根こそぎ倒れて、その下敷きになる危険性があるので絶対に避けてください」(同)

 今年はエルニーニョ現象のせいで太平洋の海水温が異常に高く、9月中はまだ台風が襲来する可能性が高いのだとか。となると、竜巻もあと何度かは発生することが予想されるので用心したい。

 
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