地元食材を提供する「地産地消」にこだわるゴルフ場も珍しくない昨今。その"究極"ともいえる、自ら食材を生産する「自産自消」に取り組むコースがある。
しがらきの森CC(滋賀)が手がけるのは、なんとハチミツ。
「うちの年次会員に養蜂業をされている方がいて『しがらきの森は自然が豊富だから』と相談がありました」(同CC代表取締役・三品智加良氏)
6月にテストとして、コース内やクラブハウス横など7カ所に巣箱を設置。8月に確認すると、うち4カ所に巣が作られていた。同CCの恵まれた自然環境も味方し、甘さ・成分とも良質なハチミツを5リットル採取。養蜂業者も「こんなに簡単に採れるとは」と驚いていたという。
現在は、年明けに予定するコース売店での販売に向けて準備が進んでおり、「レストランでも、フレンチトーストなどにつけて提供したい」(三品氏)という。
ちなみに、ミツバチは人間を攻撃することは少ないとのことなので、来場者はご安心あれ。
ほかには、富士見ヶ丘CC(静岡)が管理棟わきで「富士見ヶ丘菜園」を展開。サラダバイキングの食材に使用する。また、10月なら「野沢菜・からし菜・京菜・パクチョイ・小カブ」など、ホームページで月別の収穫状況を報告している。
ロペ倶楽部(栃木)も1番ホール横でジャガイモやトウガラシなどを栽培し、レストランで提供していた。だが、イノシシによる被害に悩まされ、今年春から休耕中。畑の状態は維持しているので、イノシシ対策にメドがつけば生産を再開したい考えだ。
コース内に巣箱を設置
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