先日終了した米男子ツアーで松山英樹が日本人史上最高の賞金を獲得したと話題になっている。
「勝てなかったのは残念だけど、いいものが見つかった。技術的に何をしたらいいのかわからないままやってきたけど、シーズンの最後のほうになってだいぶわかってきた」と、今季を振り返った松山。
ツアー2勝目はならなかったが、25試合に出場して2位1回に3位2回をはじめ、トップ25入りが19回と成績は安定していた。パーオン率は116位から21位、フェアウェイキープ率も79位から49位へと大きく順位を上げるなど、各種データも改善した。
「松山は今季何がよかったのか。米ツアーでの松山をよく知る中村龍明プロは「"慣れ"がもっとも大きいでしょう。きちんとした目標設定ができて、自分に何が必要なのかわかってきたのではないでしょうか」という。結果、獲得賞金は375万8619ドル(約4億5190万円)でランク15位。初勝利を挙げた昨年の283万7477ドルを大きく上回った。
日本選手の獲得賞金額で考えると松山に先立ち、初めて300万ドルを稼いだ日本人が08年の今田竜二だ。5月のAT&Tクラシックでプレーオフを制しツアー初優勝。2位も2回、3位1回と大活躍した。
生涯ランクで1位に君臨するのは丸山茂樹。米ツアーに挑んだ00年から7年連続で100万ドルを突破し、01 ・02・03年と3年続けて勝利を飾っている。ちなみに、青木功は6位。日本を主戦場とする一方、スポット参戦する米ツアーでも81年にライセンスを取得。83年のハワイアンオープンを制した。表には含まれていないが、92年から出場したシニアツアーで936万8336ドルを獲得。通算9勝を挙げ、97年には賞金ランク3位に入った。シニアの賞金を加算すると、今田を抜いて2位に浮上する計算だ。
3年間の合計ですでに生涯3位の松山。来週開幕する16年シーズンには、生涯1000万ドル超えの期待がかかる。
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