大相撲秋場所で2度目の優勝を果たした鶴竜は、かなりのゴルフ愛好家だ。「ゴルフは遊び程度ですよ」と謙遜するが、上手になろうとする向上心が相撲と同じ。もともと真面目を絵に描いたような性格なので、練習を始めたら納得するまでやめないようなところがあるという。
クラブや道具の新しい・古いについては無頓着だが、自分に合っているのか・いないかには興味があり、今年1度、都内のゴルフショップでクラブフィッティングを受けた。その時のこと──。
鶴竜は全身にスウィングデータを採取するポイントをつけ、さながら巨大なロボットのようないでたち。ドライバーのフィッティングからスタートしたが、担当のプロからアドバイスをもらうと、素直に聞き、早速、その場で試してみた。
その時の鶴竜のスウィングはインパクトからフォローにかけて、左ひじを外に引くような感じで、インパクトでヘッドがうまく返っていなかった。だから当たった時は250ヤードのデータを記録するが、ほとんどはこすった感じの球だった。担当プロとしてはそのままでは鶴竜の持つパワーが十分に発揮できていないと考えたのだろう。鶴竜に、インパクトでヘッドをターンさせるよう指導した。だが、これがなかなかうまくできない。鶴竜の全身からはみるみる汗が吹き出してきたが、気にするそぶりも見せず、必死に手首をターンさせようとする。時折「できない私が悪いのです」と自分を責め、優しい横綱の真骨頂を発揮しながら、予定時間を越えて、約1時間にわたって一生懸命に打ち続けたという。
ケガでゴルフをする機会に恵まれないが、肩の調子がよくなれば、コースで横綱の姿が見られそうだ。
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