それにつけてもスケジュール!アダムはナショナルOPの大切さ語るが……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/11/3号
2015/10/27更新

それにつけてもスケジュール!
アダムはナショナルOPの大切さ語るが……

 昨年に引き続き日本オープンに参戦したアダム・スコットだが、彼の試合前の記者会見でのナショナルオープンについての発言が波紋を広げている。

 昨年の日本オープンはスコットが出場したこともあり、一昨年の3倍ものギャラリーを集めた。だが、その一方で、松山英樹、石川遼という二枚看板は欠場。今年はさらに岩田寛も出なかった。日本オープンと同じ日程でPGAツアーの15年~16年のシーズンが開幕したからだ。

 スコットは記者会見で松山と石川の不在について、「英樹も遼も非常にいい友達だし、彼らについて何も悪いことは言いたくない」としながらも「僕から彼らへのメッセージは、この試合をプレーすることが日本のゴルフ界の未来へ与えるインパクトを理解して、この試合をプレーすることが大切だと感じてもらいたい」と発言。そして、スキンズゲームを優先して自国のナショナルオープンであるオーストラリアオープンを欠場した過去を今でも失敗だったと思っているとも語ったのである。

 これに対して石川遼の父・勝美氏はこう言う。「それが日本ゴルフ協会の見解ならともかく、一選手の発言ですから反応のしようがありませんね。ナショナルオープンはこうあるべきだと考える人もいるでしょうし、PGAツアーの選手ならばツアーの日程を優先するべきだという意見もあるでしょう。そういう意見を踏まえて選手が自分なりに判断することだと思います」

 そして、さらに「選手というものは、年間のスケジュールを決めて動くものです。遼は帰国してたまたま優勝して出場権があったとしても、松山君にはまったく出場権がないのです。それで日本オープンを年間スケジュールに組み込むのは無理です。日本オープンが全英オープンのようにPGAツアーのポイントに加算されるなら話は別ですが」とも言うのだ。

 世界で活躍する日本人プレーヤーにとって日本オープンが魅力的な大会になるためには、グローバルな視点が必要なのではないだろうか。

 
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