先々週の日本オープンに関しては賛否両論、議論が尽きないが、2年連続出場となったアダム・スコットについては、コース内外で"ナイスガイ"と称賛の声ばかり。今大会の主役のひとりだった彼の言動を振り返ってみよう。
ユニクロとUNHCRのロゴを腕に戦った
前週のプレジデンツカップの舞台、韓国から来日した彼はさっそくウェア契約のユニクロを訪問。同社が展開中の「全商品リサイクル活動」で回収した衣類を「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)」を通じて難民に届ける活動への協力を表明。日本オープンは同機関のロゴマークをつけてプレーした。
翌火曜日は、日本オープンのプロアマ戦後、自らジュニアを招いてセミナーを開催。次世代のゴルファーに熱いメッセージを贈った。
むろん、コース上ではファンの声援に丁寧に笑顔で応える紳士ぶり。そして、自身がジュニアの頃、たまに来豪する海外のトッププロのプレーに興奮した思い出を語り、「いま、日本の人たちが同じように興奮してくれているのならうれしい」と語った。
残念ながら成績は7位タイにとどまったが、獲得賞金(520万円)は全額寄付を申し出、来年も参戦する意向を表明。「今度は、(松山)ヒデキや(石川)リョウも連れてくるよ」との言葉も残した。
こうして日本のファンには、爽やかなイメージを残していったスコットだが、地元豪州の報道は、スタンダードな長さに戻したパターの出来を心配する声が多い。「なんとか7位タイにまでこぎつけたが、連日31パット以上のパッティングは、彼から早々に優勝の希望を奪った」と厳しい現状を指摘する。
来月、地元豪州では豪州マスターズ、豪州オープン、豪州PGA選手権と大きな大会が続く。次に見られるのは、"どんなイメージ"のスコットだろうか。
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