クラウン部にカーボン素材を採用したテーラーメイドの新しいドライバー「M1」が話題となっている。
ジェイソン・デイが早々と優勝するなど、ツアー投入直後から日米欧ツアーでモデル別使用率1位と好調だ。
カーボン素材を使用するドライバーは、これまで商業的に成功していないイメージが強い。たわんで飛ばすコンセプトが話題になったプロギア「TR?Xデュオ」のようなヒット作もあるが、ヘッド全体がカーボン製のキャロウェイの「C4」やカーボンクラウンを採用した四角形ドライバー、ナイキ「SQ SUMOスクエア」など、機能面では優れた点がありながら、打感や打音が悪いという印象から拒否反応を示すゴルファーも少なくない。テーラーメイドでもフェース面にカーボンを採用した二代目「グローレ」が、初代のようなヒット作にならなかった過去がある。
「過去20年間、カーボン素材のテストをし続けてきた中で、ここへ来て初めてチタンよりも軽くて強い軽比重のカーボンクラウンの開発に成功したため、最適な重心位置の設計が可能になりました」(テーラーメイド山田渚氏)とメーカーは胸を張る。気になる打感と打音は、ヘッド内に18本のリブを設置することで、フルチタンと違和感なく使えるという。
ギアに詳しいライターの児山和弘氏によれば、「カーボン特有の打感と打音の欠点をクリアできると、軽量を活かして大胆に重量配分できるので、カーボンコンポジットには大きなメリットがあります」とのこと。「M1」の成功如何によっては、今後もカーボンコンポジットが増えるかも?
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