リディア・コーの記録ラッシュは続く。1997年の4月に生まれたコーが台湾で開催された米女子ツアーのフボン台湾選手権で、2位に9打差をつけて、今季5勝目、プロ通算10勝目を挙げたのだ。
タイガー・ウッズがマスターズで初勝利を飾った1997年の4月に生まれたコーが台湾で開催された米女子ツアーのフボン台湾選手権で、2位に9打差をつけて、今季5勝目、プロ通算10勝目を挙げたのだ。
18歳6カ月と1日での10勝は、ナンシー・ロペスが持っていた22歳2カ月と5日の記録を36年ぶりに3年半近くも更新する最年少記録。ちなみに、ヤニ・ツェンが22歳6カ月、アニカ・ソレンスタムは26歳7カ月、タイガーは、23歳6カ月だ。
コーは、これまでも数々の最年少記録を残している。2012年にカナディアンオープンに15歳4カ月でアマチュアとして優勝し、LPGAの試合の最年少記録を作り、昨年のルーキーシーズンは、生涯獲得賞金で、100万ドル、200万ドル突破の最年少記録を作り、今年1月には、最年少で世界ランクのトップになっている。
数えればきりがないが、こうした記録は、数十年単位で破られることがなさそうだ。というのも、LPGAのメンバーになれるのは、基本は18歳から。コーはアマ時代に米女子ツアーで2勝したことが認められ、特別に昨年からプロとして、LPGAの試合に出られるようになったからだ。
今回の試合で世界ランクのトップに返り咲き、10勝目という節目となったが、本人は「カッコいいし、興奮するが、自分の想像を超えていたのは昨年のルーキーシーズン。昨シーズンは最終試合に優勝し、これ以上はなく、今年はどうなるのだろうと思っていた。でも、今年も多くの素晴らしい思い出が作れているし、多くを学んだ」と淡々。今回の試合については、ジュニア時代に心身共に指導されたR&Aの最初の女性メンバーで先頃、亡くなった「パッツィ・ハンキンズのためにプレーした。彼女と彼女の家族のために勝ててうれしい」という。
彼女の目標は目先の勝ちだけでない、もっと高い所にありそうだ。
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