先日、日本ゴルフツアー機構はアジアンツアーとの共催で、新規競技「レオパレス21ミャンマーオープン」を来年2月4~7日の日程で開催することを発表した。
ミャンマーといえば先週、総選挙が実施され、その結果、民主化勢力主導の政権が樹立される見通しになった。民主政権が安定すれば、経済発展に拍車がかかり、日系企業のビジネスチャンスも拡大するはず。大会のタイトルスポンサーとなったレオパレス21も、「当地での知名度向上を図り、ビジネス展開拡大の礎にしたいと考えています」と協賛の目的を語っている。
この大会は同じ両ツアー共催で、ジョーダン・スピース出場予定の「SMBCシンガポールオープン」の翌週の開催。日本選手にはいわゆるオフの時期だが、2連戦となれば多くのトッププロの出場が見込まれる。
というのも、両ツアー共催競技はほかに9月のダイヤモンドカップがある。また、今年は実現しなかったがマレーシアではバスコリークラシック(同国内の政治情勢などを理由に延期)の開催も企画されており、アジアンツアーのシード権はずっと身近なものになってきた。
そこで、さらに賞金ランク上位になれば、次に欧州/アジアンツアー共催競技(今年は4試合実施)出場のチャンスが出てくる。
いわゆる「西回りで世界へ」というアプローチだ。
世界を目指す日本選手は、かつては米ツアーQT経由で米ツアーへ、という「東回り」ルートが一般的だった。だが、現在の米QTは下部のウェブドットコムツアーの出場資格テストで、日本からの挑戦は激減した。
一方、目を西に向けると、アジアンツアーと欧州ツアーは合併を視野に、今後提携を深めると思われる。日本選手にとってアジアンツアーのツアーカードの魅力はより増してきた。若手の本気のアジア挑戦が期待される。
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