2016年の女子ツアーのシード権獲得者が決定。
(左)初ゲット組のキム・ハヌル(右)柏原も念願のシード
"アラウンド50位"を巡る攻防
毎年ボーダーラインの50位を挟んで明暗が分かれるが、今年は50位の柏原明日架が1791万6000円、51位の福田裕子が1789万2633円でその差はわずか2万3167円。「こんなにもいい経験ができて、本当に勉強になりました」と柏原。福田は「やるだけやったから、仕方ない。悔いはないです」との弁を残した。
新シード獲得者は、キム・ハヌル、青木瀬令奈、ぺ・ヒキョン、堀琴音、ジョン・ジェウン、永峰咲希、松森彩夏と柏原の8人で、堀、永峰、柏原は今春高校を卒業したばかり。
5年目の青木は「前半は予選落ちが続いたけれど(21試合中13試合予選落ち)、めげずに出続けたことがシードにつながった」という。
唯一のツアー優勝を果たしたキム・ハヌルは「とても嬉しいです。『今年欠場した試合は来年は出なければいけない』というシード選手だけの規定がありますが、来年は自分も受ける選手になれるということが嬉しい(笑)」。
一方、圏外となったのは馬場ゆかり、比嘉真美子、堀奈津佳らのほか、米ツアーを主戦場とする横峯さくら、有村智恵ら13人。堀姉妹は姉の奈津佳と妹の琴音との明暗が分かれ、横峯と馬場は11年間連続保持が途切れた。馬場は「悪いものは今年全部出たので、気持ちを切り替えたいです」、比嘉は「課題はハッキリわかったので克服していきたい」。
シード復活者は、若林舞衣子、茂木宏美、金田久美子、三塚優子の4人。
茂木は2013年のメジャー優勝で3年シードがあるが、出産を経て6月にツアー復帰を果たした去年は93位も、今年は37位に戻した。去年56位で涙を飲んだ若林は「優勝はなかったけれど何回か優勝争いをすることもできたので、去年より底力はついたと思う」。去年58位の金田は「今オフは、また優勝することをイメージして練習をしたい」という。来春に向けてそれぞれのオフが始まる。
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