ローリー・マキロイが欧州ツアー最終戦DPワールドツアー選手権に優勝、同ツアーの年間最優秀選手となった。しかし、夏場のケガで長期離脱したのに年間王者とは?
弊誌でも既報だが、マキロイは、今年7月初旬に友人とサッカーをして足を負傷し、全英オープンなど約1カ月半試合に出場できなかった。
8月中旬の全米プロでツアー復帰して、これまで米ツアー6試合、欧州ツアー3試合(全米プロとWGC/HSBC選手権は両ツアー共同主催で、この2試合を含む)に参戦するも勝ち星は挙げられなかった。しかし、11月、6カ月ぶりとなる今季3勝目の栄冠を手に入れたのだ。
ただ、この栄冠にはちょっとした"裏"がある。マキロイ自身「ヨーロッパツアーには、レース・トゥ・ドバイとこの試合に参加させてくれたことをとても感謝している。最少参戦数に足りなかったにもかかわらず、参戦できて素晴らしい形で今年を終わらせたことに感謝しているんだ」と語っているように、先の9月に欧州ツアーがマキロイに特例を設けて、この最終戦を含めて年間13試合というツアーメンバーの最低出場試合数を、今年のマキロイに限って12試合としたのだ。同ツアーは医師などとの相談のうえ、マキロイの回復には試合数を減らしたほうが良いと判断したうえでの特例措置とした。しかし、1996年、自動車事故で胸骨骨折のロバート・アレンビーが最低出場数の規定を守るため、ボルボマスターズの初日の1番でティショット直後に棄権したことがある。そうしたことを考えれば、非常に"甘い"特例だったといえる。措置の後マキロイは米ツアーのプレーオフ3試合と2016年シーズンの初戦に出場。さらにその後、欧州ツアーは年間の最低参戦数を13試合から、メジャー4試合、WGC4試合を除いて年間5試合にすると発表している。
マキロイは「過去数週間、何かが足りないと思っていたが、ゴルフ勘を取り戻した」と、好調宣言。さらに、来年は欧州ツアーにフルに参戦すると同時に、マスターズをはじめ、グランドスラムを狙いたいとまで語っている。"借り"はプレーで返すということか。
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