何が起こるのかわからないのがゴルフだが、飛んでいる鳥に当てるというのは珍しい。
そんなアクシデントが起きたのは米女子ツアー最終戦、CMEツアー選手権3日目。宮里美香が14番パー5、ドライバーで打ったボールが鳥を直撃。ボールは鳥に当たった衝撃で右に曲がり、わずか150ヤードしか飛ばず、バンカーへ。「バンって衝撃音がして羽根が散って……。怖かったです。こんなこと初めて……」と宮里はしんみり。電線など人工物に当たるとルール的に救済があるが、鳥の場合は"自然"ということで、そのまま打った。精神的ショックもあり、そのホールは第2打を池に入れ、ダブルボギーとし、結果76と大荒れ。最終結果も62位タイと振るわなかった。
似た事例は日本にもあった。1988年、川奈ホテル富士コースで行われたフジサンケイクラシック3日目。2番ホール(通常は1番)2打目で8番アイアンを手にした中島和也(現在はJGTO・競技運営部ディレクター)。「残り145ヤード。8番で上がったボール軌跡の頂上で、キジバトを直撃。ボールはグリーン手前に乗りましたが、鳥はそのまま落ちてしばらくは動いていましたが、そのうち息絶え……。ショックでした」(同)
「米ツアーのヘリテージでもそんな事件がありましたが、開催地のヒルトンヘッド島は鳥獣保護区で鳥がいっぱい。とくにギャラリーのいない組に鳥が多く、当てても話題にもならなかったという笑い話もあります」(ゴルフ評論家・岩田禎夫氏)
宮里の場合、災い転じて、来季は飛ぶ鳥を落とす勢いの状態になってほしいと願うばかりだ。
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