週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

中国人の“爆買い”は
モノだけじゃない！次の狙いは

　中国人による＂爆買い＂の話題には事欠かないが、今度は中国のコングロマリット（企業集団）がゴルフ場やスキー場、ホテルなどを運営する投資会社、星野リゾートトマムを買収することが明らかになった。

　同リゾートを運営するのは株式会社星野リゾート。買収後も星野リゾートトマムの運営は継続するという。ゴルフ場関連では、星野リゾートは星野リゾートトマムＧＣのほか、星野リゾート・メローウッドＧＣ（福島）を系列化に置き、リゾナーレ小浜島ＣＣ（沖縄）の運営も受託している。

　この背景には、中国国内のさまざまな事情があるという。中国のニュースに詳しいジャーナリストによると「中国国内の不動産業が伸び悩んでいるため、海外への投資にシフトし始めている」という。さらに、別の旅行業関係者は「少し前までは、中国人の消費といえば宝石や貴金属といった＂光りもの＂が中心でしたが、最近では旅行や観光にお金を使う傾向です。そこで、企業も海外の観光施設に投資するケースが増えています。日本では、とくに北海道と沖縄は観光地として人気があることもあり、今回の買収につながったのでは」という。

　先日、２０１０年に破産した北海道のホテルの土地建物が、すでに中国企業に売却されていたことも明らかになった。電化製品や光りものだけでなく、日本の＂おもてなし＂もチャイナマネーのターゲットになっているのだ。

　
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