団塊世代がゴルフから遠のくのではとされた"2015年問題"はクリアしそうな状況だが、次は団塊が後期高齢者になる"2025年問題"がささやかれる。身近なところから対策を講じるゴルフ場がある。
近頃、青木功のグリーン改修で入場者が増えたという取手国際GC(茨城県)は、一人乗りカートが2025年問題に役立つのではと期待しているという。5年ほど前から8台購入し、最初は固定客のみだったが、次第に需要が増えている。「4人乗り乗用カートと併用ですが、体をちょっと痛めたり、スタミナ的につらくなった年齢の人の問い合わせが増えています」(取手国際GC営業企画・井戸川信彦氏)。4人乗りカートはフェアウェイに乗り入れられないが、一人乗りならボールの地点まで乗れ、足腰に自信のなくなってきた高齢者の需要にマッチした形だ。
同じような理由で、セグウェイを活用しているのはアジア下館CC、アジア取手CC(いずれも茨城)。両コースとも100台ずつ稼働している。こちらは乗用カートとの選択制で、セグウェイのほうが土日は2000円、平日は1000円割高になるが、需要は増えてきているという。「うちは一人でも予約がとれますし、また齢をめされてくると、4人一緒より一人で気楽に回りたいという方もいらっしゃって、今後も増えそうな気配です。図らずも2025年問題を考えるきっかけにもなりました」(アジア取手CC・斉藤喜栄子支配人)
このような"小さな対策"の積み重ねが2025年問題の解決の一助になるかもしれない。
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