リコーカップで成田美寿々のボールがバンカー内で"行方不明"の事態に。アマチュアがこんなことになったらどうする?
おっと、想像外!
成田のケースをおさらいすると……。18番パー4、2打目を右へ大きく曲げると、ボールはせり出した木の枝に当たり真下のバンカーに勢いよく落下。成田がそのバンカーに行って見渡してもボールはない。結果、このボールの落下を見ていたカメラマンが場所を教えてくれ、ボールは確認でき成田はアンプレヤブルを宣言。バンカー内にドロップして事なきを得たのだが、アマチュアの場合、落下地点を見てる人はまずいない。
バンカーでボールが見えない場合は、まず球筋から入った位置の予想をつけて、その個所をクラブなどで探ってみる。ボールを探す際、砂を取っても、ボールが動いても罰はない。ボールが見つかったらリプレースして、必要な場合は砂を覆い直すこと(規則12-1 球の捜索と確認)。
「"必要な場合"というのは、取りすぎた砂をできるだけ前に近い状態にすること。またボール確認のため、マークしてボールを取り出すこともできるので、その際もできるだけ元の状態に戻すことと解釈していいでしょう」(ルール研究家・小山混氏)
ただしボールを探す時間は5分と定められて(規則27-1C)いるからご注意を。5分をすぎて見つからない場合は紛失球として、1打罰を加え最後にプレーした所のできるだけ近くからプレーしなければならない。また、アンプレヤブルには3つの処置があるが、球がバンカー内にある場合、2グラブレングス以内か後方線上を選んだときは、バンカー内にドロップしなければならない(規則28)。
これらのことを知っていれば、進行をいたずらに遅らすことにはならないはずだ。
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