USGA(全米ゴルフ協会)次期、64代目の会長にダイアナ・M・マーフィー女史が就任することが確実となったが、世界のゴルフ界は明らかに"男女同権"の時代へと舵を切っているようだ。
マーフィー女史はジョージア州出身で現在59歳。ウエストバージニア大学でジャーナリズムを学び、ノースウェスト大学ではビジネスの学位を取得。ベンチャー企業や資産管理会社の財務などの役員をへて、USGA入り。主に協会の財政、会計などの部門で活躍。同協会で会長をつとめたリッジ・マーフィーの夫人でもある。
女性会長はこれで2人目で、1人目はジュディ・ベル(1996~97年)。
「ジュディはプレーヤーとしてもトップだったが、ダイアナには選手としての実績はない。USGA入りした当初は協会のマスコット的存在でしたが、リーマンショック後の財政立て直しに功があったことが認められたのでしょう」(USGAでジョー・ダイ賞受賞の川田太三氏)
世界のゴルフ界は女性に門戸を開き続けている。閉鎖的で知られる──マスターズが行われる──オーガスタナショナルGCでは女性会員を受け入れたし、R&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース)でも、260年の禁制を破って昨年、14人の女性が入会した。また4年に1回、改訂されるルールブックには初めてR&AとUSGAの名前が併記されたが、その表紙には女性ゴルファーのシルエットが表現されている。
ダイアナ・マーフィーはバリバリのキャリアウーマンだが、PGAツアー、欧州ツアーのトップもビジネスマンからの転身組で、ビジネス面での手腕が求められるのが最近の傾向。ゴルフ界の女性の取り込みが期待されるが、辣腕をふるえるか。
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