2015年の女子ツアーはイ・ボミの記録尽くし。ゴルフ界だけでない、"ボミちゃんブーム"到来となった。
本誌の表紙にもたびたび登場
まず、6月最終週のアースモンダミンで2勝目を挙げると、開幕から17試合目という史上最速1億円突破記録を達成。従来の記録は不動裕理(03年)と大山志保(06年)の21試合目だった。ボミは17試合中2試合欠場したため15試合での1億円突破になるが、これはアン・ソンジュ(11年)とタイ記録。
さらに、大きな話題となったのが年間最多獲得賞金。トータル2億3049万7057万円に達し、これは2009年に横峯さくらが記録した1億7501万6384円を大きく塗り替えたばかりか、2001年に伊澤利光が達成した2億1793万4583円という男子の記録も破った形。国内ゴルフ年間獲得賞金新記録を樹立した。
年間7勝はもちろん今季1位。過去の記録で1位は不動の10勝、2位の涂阿玉9勝(3回)、3位タイの樋口久子、岡本綾子に次ぐ、歴代7位タイ(同じく7勝に樋口、涂、不動)。今季ボミは2位が7回で、これは涂阿玉の8回(84、89年)に次ぐ記録。
さらに、日本女子プロ協会が出す公式記録(スタッツ)の8部門中、今季は以下6部門でボミが1位。内訳としては、①年間獲得賞金②平均ストローク(70・1914)③パーオン率(74・5880%)④平均パット数(1・7589)⑤パーセーブ率(89・5268%)⑥メルセデス・ランキング=成績、ラウンド数などから換算したポイント(769・5ポイント)。
注目は平均パット数で、去年の16位から一気に1位にジャンプアップ。ボミ自身、今季の好成績の理由を「ドライバーショットが安定したことと、ショートパットのミスが減ったこと」としているが、数値にハッキリと現れた。
今年は37試合中、外国人選手が22勝(勝率59%)して、ツアー人気への影響も心配されたが、年間ギャラリー数は56万580人で、同じ37試合だった昨年より3万2947人増。本誌が行った街頭アンケートで好きな女子プロナンバーワンになるなど、イ・ボミ人気が女子プロゴルフ界全体を後押しした感もある。
「この一年は素晴らしかったし、来年の目標が難しくなるくらい良かったです。来年はメジャーで優勝できるように、まだ足りないところもあると思うので、もっとうまくなれるように頑張ります」とボミ。
2015年は国内の賞金女王獲得を目指すため、海外の試合出場はなかったが、2016年は"世界進出"も視野。ボミちゃんブームが世界に波及するかもしれない。
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