国内ツアーの賞金レースは、男子はキム・キョンテ(5年ぶり2度目)、女子はイ・ボミ(初)、ともに韓国選手がトップを占めた。韓国選手がマネーリーダーに輝いたのは、男子は11年のべ・サンムン以来4年ぶり。女子は2年連続、過去6年で5度目となった。
賞金ランキングでは、すっかりイ・ボミの影に隠れた感があるが、今季のキム・キョンテはツアー25試合中5試合を制覇。平均ストロークでも唯一60台に突入するなど、圧倒的な強さを見せた。
キョンテは「これからも行ける気がする」と来季に自信をみせつつも、男子ツアーで問題になっている観客減に関して、「一番は、日本の若い選手が頑張ることだと思う」と、日本の若手の奮起を促した。それはまさにファンの願い。来季は最後まで白熱する賞金王争いを見たいものだ。
一方の女子は、ランキング5位までをイ・ボミ、テレサ・ルー、シン・ジエ、アン・ソンジュ、イ・チヒの韓国・台湾勢が占めた。
昨年は同4位までだったので、日本勢は防戦一方のイメージがある。だが、範囲を20位まで広げると、昨年は7人の外国勢がランクインしたのに対し、今年は上位の5人だけ。外国勢の6番手は22位のジョン・ミジョンまで下がる。
また、来季賞金シード50 人中、日本選手の数は36人。これは2010年以来、最多だ。
「上の5人は世界にも通用する実力者で、日本選手の力が落ちた結果ではないと思います」と語るのはテレビ解説でおなじみの山崎千佳代プロ。
山崎プロはそのうえで、「彼女たちと日本の若手の間には、確かに実力差がありますが、日々、目の前でお手本のプレーが見られるのですから、取り組み次第でどんどん強くなれるはず」と期待を寄せる。
賞金ランクで日本人2番手の上田桃子も、「(強い外国選手が)日本選手と切磋琢磨していることで、ツアーが盛り上がっている部分もある」として「ボミのおかげ。そこは素直に彼女に感謝すべき」とポジティブに捉えている。
日本選手の捲土重来は意外に近いのかも知れない。
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