日本のツアーカードを拒否して始まった松山英樹のこの1年。あと一歩で米ツアー2勝目を果たせそうな試合も多かったものの、詰め切れずに終わった。松山がたびたび口にした「悔しい」という言葉が象徴する1年を振り返ってみよう。
2015年の松山英樹は、1月のヒュンダイチャンピオンズで3位タイ。2月のフェニックスで2位タイと好調な滑り出しを見せた。
シーズン最初の山場は4月のメジャー第1戦目となるマスターズだ。例年になく柔らかなグリーンに、松山は「今年のセッティングなら勝てる」と意欲を見せて臨んだ。結果は5位と大健闘。だが「60台でまわれたのは凄くうれしい。でも、勝ちにきたのだから、やっぱり悔しい気持ちになる」と松山は語っていたものだ。
初日首位タイでスタートした5月のプレーヤーズ選手権では、2日目からスコアを崩し終わってみれば17位タイという成績。ちなみに、日米両ツアーで松山が首位発進したのは初めてだった。
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ6月のメモリアルでも初日に首位タイ発進。最終日まで優勝争いに加わり、連覇も見えたかに思えたのだが、16番パー3で痛恨の池ポチャがあり、ダブルボギー。5位タイに後退し、勝機を逸した。
日本ではスリクソン福島オープンとダンロップフェニックスの2試合に参戦。福島は全英オープンと全米プロの合間というタイトなスケジュールで、疲労のせいか初日34位タイと出遅れたが、最終日64をマークして9位に浮上。フェニックスでも17位タイから徐々に順位を上げて2位タイでフィニッシュしたのは、さすがというほかない。
16年の松山はリオ五輪があるため、スケジュール的に国内で2試合は難しいとしている。
オリンピックでのメダルに期待したい。
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