昨年末、「日本のゴルフを世界基準に」をテーマに、8000ヤード超の"モンスターコース"計画が発表された。
プロジェクトを推進しているのは、大手菓子メーカーのカバヤ・オハヨーグループの東京レジャー開発株式会社。茨城県鉾田市にあるゴルフ場「ザ・ロイヤルオーシャン」を全面改修し、総ヤーデージ数8139ヤードの「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」にリニューアルするとともに、全長350ヤード全面芝生張りのドライビングレンジと実戦的練習場、トレーニング施設、さらに、それらを使ったトレーニングプログラムを用意して、世界に羽ばたくアスリートの育成に取り組もうという計画である。
コース設計を担当する長渡譽一氏は、700ヤードを超えるパー5を作り、多くの池を戦略にからむよう設計し直すなど「戦略性を高め、名実ともに国際的な大会が開催されるコースを目指す」と話し、同社代表取締役社長・野津基弘氏は、「今までの日本にないものを造り出したい」と意気軒高だ。
また、この計画には本誌でもおなじみの4スタンス理論の提唱者・廣戸聡一氏も参画し、トレーニングプログラムの監修に携わっている。
「今までの日本は、選手が育つのを待つという状態でした。しかし、5年後の東京オリンピックや世界というものを見据えると、それを自分たちで育てるという機運を高める必要があります。そこに手を挙げてくださった野津社長のお手伝いをしたいと思いました。世界に通用する選手になるための環境やプログラムは、決して個人資産では手に入れられません。その恵まれた条件を多くの人に提供しようというのがこのプロジェクト。環境に恵まれずに伸び悩んでいる選手、世界を目指したいという選手は是非参加してもらいたい」(廣戸氏)
現時点では、具体的なプログラムは未定だが世界基準を目指したコースや施設、トレーニングに関しては「プロやジュニアゴルファーだけでなく、一般のアマチュアも体験できる予定」(所属の鈴木規夫プロ)だという。
今秋オープン予定のこのコース"世界基準"を自ら体験してみてはいかがだろう。
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