3増2減、さらに4試合と開催交渉中と、試合数減に歯止めがかかったのかどうか微妙な情勢で新年を迎えた国内男子ツアーだが、それでも意気揚々とシーズン開幕を待つ選手たちがいる。新たにシード権を獲得したプロたちだ。
2015年シーズンで初めて賞金シード圏内に入ったのは9人。その中でも"出世頭"は、ツアー初優勝こそなかったものの、賞金ランク24位で日本シリーズまで駒を進めた今平周吾だろう。
今平は14年のチャレンジ賞金王として15年のシードを獲得したれっきとしたシード選手だが、それをステップにランクで賞金シードを獲得した。08年、高校1年のとき、松山英樹との対決を制して日本ジュニアのタイトルを取った"大物食い"で、その直後に武者修行のため渡米。09年の全米ジュニアのベスト8に入った実力者でもある。15年は、たびたび優勝争いに加わり、テレビに映った極端に短く握るグリップがゴルフファンの間で話題にもなった。
初シードではないが、賞金ランク75位の第2シードから29位にジャンプアップした稲森佑貴も16年シーズンの注目株だ。上位選手が欠場したため、繰り上がりで、やはり日本シリーズの初出場を果たしたのだが、本人はすっかりシーズン終了と思っていたところでの"朗報"に「奇跡です」と目を輝かせた。
稲森は11年、高校2年でプロテスト合格に一発合格。その年の日本プロゴルフ新人戦を制している。15年は、フェアウエイキープ率1位で表彰された。
稲森とともにブリヂストンオープンで2位タイになった堀川未来夢も、賞金ランク41位で初シードを獲得。9月に行われたツアー外競技のネスレ日本プロマッチの1回戦で石川遼を破り、「守りに入っていたのを気づかされた」と石川を目覚めさせたエピソードもある。1歳年上の石川はジュニア時代からの知り合いで、「ミクム」「遼くん」と呼び合う仲だ。
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